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2020/12/04
改めて自己紹介①「家具職人になる前」
日本だけでなく、世界中が大混乱となった2020年。
今年も残すところ、1ヶ月を切りました。
移住、独立をして丸2年が経ち、お店を始めて1年半。
お客様をはじめ、色々な方に支えていただき、何とかここまでやってきました。
自分自身の今までを振り返りつつ、遅過ぎですが改めて自己紹介をしようと思います。
現在、愛媛県松山市の三津という港町にある古い倉庫で、北欧家具の販売と家具修理のお店をしているTukuroiの高橋と申します。
1983年(昭和58年)生まれの37歳。
岡山出身の父と岩手出身の母の元、東京の杉並区「井草」という町で産まれ育ちました。
生まれた時は4000gあったらしく、とにかく昔から背がデカかったです。
小学校6年生の時点で170cmあり、多感な時期でもある当時は、背が高いことがコンプレックスでした。
子供料金でバスに乗ろうとしたら運転手さんに止められ、制服の半ズボンやランドセルがとにかく似合わなかった。
今でこそ背が高いことを気にしなくなりましたが、たまに街中で背が高い人を見かけて「うわっ、でけっ」と思ってすれ違うと、自分の方がデカい時があり、「俺もでけっ、って思われているんだろうな」と思う時はあります。
「背が高いからキーパーをやれ」と小学校2年生の時にサッカー部の監督に誘われて始めたサッカー。
当時、Jリーグが開幕したこともありサッカーに夢中になりました。
キングカズが全盛期で、周りも自分もサッカー選手に憧れ、高校で背が今と同じ187cmあり、身長だけは世界レベルだったので本気でサッカー選手を目指していました。
ただ、高校、大学になると上手い人、身体能力が高い人は山のようにいて、それこそプロになる人はズバ抜けて上手かったので、圧倒的な差を感じた大学2年生でサッカー選手になる夢は挫折しました。
その後、目標も無く、ろくに勉強もしてこなかったので、就活は大手企業を受けるも全滅。
卒業論文は「スターバックスとドトールの比較」というよくあるテーマで、しかもコピペ。
挙げ句の果てには、なぜか取っていたスペイン語の単位が1単位足りず、大学を半年間留年しました。
大学卒業後は歌舞伎町にあった映画館でバイトをしながら自分探し。
免許を取りたてだったので車の運転がしたい、という理由だけで、雑誌の撮影や展示会などに家具や雑貨をレンタルする会社に就職しました。
毎日ハイエースに乗りながら都内を走り回り、撮影スタジオや展示会場に納品する日々。
それはそれで楽しかったです。
ただ、このまま40歳、50歳まで同じ仕事をするのか?
と考え始め、自分は何がやりたいんだろうと悩んでもいました。
つづく…。
2020/09/15
ラウンジチェア CH25
![ラウンジチェア CH25](http://cdn.goope.jp/88298/210917120622-6144062e37fb9.jpg)
ラウンジチェア「CH25」。
自分が尊敬するハンス.J.ウェグナーがデザインし、1950年にカールハンセン&サン社より発表された。
今年の5月からカール・ハンセン&サン社の家具を取り扱わせていただける事になり、初めて「CH25」を生で目にした。
第一印象は、ただただ佇まいが美しい。
威風堂々とした存在感。
それでいて座る人をそっと包み込む様な優しさも感じられる。
見ているだけでも癒される。
座ってみると、座面と背もたれの横の部材が緩やかな曲線を描き、絶妙な座る角度、そしてペーパーコードの程良いしなりが優雅な座り心地を与えてくれる。
また、幅の広い肘掛けが腕を置いた時に安定感と優しい木の質感を感じられる。
ウェグナーの家具は見れば見るほど細部にまでこだわって作られている。
元々、家具職人だったウェグナー。
木の特性、家具の構造を熟知しているからこそ、デザインありきではなく、強度や技術的に効率良く作れるかどうかなど、あらゆる角度から見てベストなデザインをしている。
ウェグナーの家具を観察している時、「ここはおそらく、こういう思いで作ったのだろう」、「何故、このような形にしたのか?」と今は亡きウェグナーと会話している気持ちになる時がある。
CH25はウェグナーの「思い」を大切にしながらカール・ハンセン&サンの職人の方々が、1950年から約70年間、途切れる事なく作り続けている。
効率良く機械で加工できる所は機械を使う。
ただ、機械も職人の知識、経験が無いと上手く扱えない。
そして、最後の仕上げは職人の目と手で感覚を確かめながら仕上げていく。
座面と背もたれのペーパーコードは熟練の職人でも1脚仕上げるのに10時間もかかると言われている。
CH25には別の楽しみもある。
新品のオーク材は少し白っぽい。
それが使い込んでいくうちに太陽の光などで木が経年変化して色が少しづつ飴色に変わっていく。
自分で「ヴィンテージ」を育てていくのだ。
※写真はCH25ではなく、同じオーク材のGE290Aのヴィンテージ(奥がCH25)
自分でもCH25を十分に満喫して、ヴィンテージになったら子供に受け継ぐ。
そんな人生を送りたいと妄想しながらCH25に座り、気持ち良くブログを書いた。
2020/08/04
北欧家具の魅力
北欧家具の魅力とは何なのだろう?
最近、北欧家具の魅力とは何かを改めて考えてみた。
シンプルでモダンなデザイン、機能性、座り心地、木の質感…。
自分も約10年前、北欧家具と出会った時は、まずはその「デザイン」が
ただただカッコいいと思い、魅力を感じた。
そして実際に座ってみて、使ってみて、さらにのめりこんでいった。
ただ、北欧家具以外でも、似たデザインや座り心地、機能性の良い家具は他にもある。
北欧家具だけの魅力とは何なのか。
毎日、北欧家具を眺め、本などで調べていき感じたことがあった。
それは「本物」ということ。
本物にしか出せないオーラ、風合い、佇まい。
その家具から感じるデザイナー、職人の思い。
そして約70年という長い間、大切に使い続けてきたデンマークの人の思い。
目には見えないが、決して真似できない、確かに感じるその思いが、北欧家具の魅力の一つでもあると
最近思った。
2020/06/29
自信
夜、寝る前に8歳の娘が泣いていた。
国語のノートを無くしてしまったらしい。
色々と妻と話をして安心して眠りについたみたいだ。
学校に行き、漢字を覚え、算数もできるようになり、大人が使うような
言葉で話すこともあるが、まだまだ小学生。
これからの長い人生。
楽しいことも、辛いこともたくさんあるだろう。
たまに娘に「自信を持ってやりな」と話す。
よくよく考えると、これは娘に言っているようで、自分自身に言っているのだ、
と思う時がある。
「自信」
自分を信じること。
自分はできるんだと自分に言い聞かせること。
今までの人生、何度自分自身に言い聞かせただろう。
今日ふと、娘に「自信を持ちな」と話した時に思った。
自信を持つ時というのは、壁を乗り越えた時、目標を達成した時、
自分自身に言い聞かせている時、そして人から「信じてもらえている時」だと。
不安な時、気持ちが落ち込んだ時に、大切な家族、友人からかけられた言葉。
「自分を信じてくれている」という思い。
何気ない一言かもしれないが、その一言でどれだけ勇気が出ただろう。
自分を信じようとする時、人を信じる時、それはまだ答えが出ていなく、
空気をつかむようなものだ。
確証はないけど「絶対できる」と信じる。
それは意外としんどい。
ただ、信じて一歩踏み出さないと進めない。
「自分を信じる」というのは簡単なようで難しいかもしれない。
「人を信じる」というのはさらに難しい。
ただ、「信じてもらえて」自分は乗り越えることができたことがある。
だから、挑戦する人、そして娘を心から「信じる」ことができる自分でありたい。
2020/05/13
母の日
最近、小学2年生の娘を見ながら、自分の小学生時代の事をよく思い出す。
宿題を全然しなかったこと。
テレビばっかり見てたこと。
隠れてファミコンをしてたこと。
友達とごみ箱に水を入れてプール代わりにしてたこと。
駐車場にある車の屋根に登って遊んでたこと。
いたずらをし、言う事を聞かない度にいつも母に怒られてた。
今、娘はよく妻に怒られている。
自分のあの時と同じだ(笑)
ただ、母はどんなに怒っても、最後は絶対に味方でいてくれた。
サッカーのスパイクが欲しくて、お金を頂戴と母にねだり、(貧乏だった我が家は)
「お金は無い」って言われても、次の日の朝にそっと机の上に置かれていた。
今、子を持つ親になって少しずつ親の気持ちが分かってきた。
でも世の中のお母さんには敵わない。
旦那が寝ている横で真夜中に子供にミルクを何度もあげている。
仕事をして疲れているのに夕飯を作ってくれている。
家族がテレビを見ている陰で洗濯をしてくれている。
子供の為に朝早く起きて朝ごはん、お弁当を用意してくれている。
本当に頭が下がる。
自分の時間を削って毎日、家族の為に頑張ってくれている世の中の「お母さん」。
そして、母さん、妻のお母さん、奥さん、1日遅れですがいつも支えてくれて本当に有難うございます。