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2019/11/19

職人としての始まり

23歳で初めて社会人として働いた所は、雑誌の撮影や展示会などに家具や雑貨をレンタルする会社だった。

 

その時は家具なんて興味は一切無かった。

 

免許が取りたてだったので、いろんなスタジオや展示会場に車で配送できる、という、今思うと本当に安易な考えで就職した。

 

毎日ハイエースに乗り、都内のいろんな所を走り回り、刺激的な仕事だった。

 

そんな時に出会ったのがある家具職人の方だった。

 

レンタルする家具は引きずったりする為、よく壊れた。

 

その度に修理をお願いしに、その家具職人の方の工房へ行った。

 

工房に充満した何とも言えない木の香り、壁に取り付けられている色んな道具、見たことも無い色々な機械、全てがカッコよかった。

 

そして、壊れた家具を何事もなかった様に、綺麗に直す、職人に憧れた。

 

その職人の方は家具を作るのが本業だったので、始めは自分も家具を作る家具職人を目指した。

 

どうすれば家具職人になれるか、色々調べて、大阪にある有名な家具屋さん、TRUCK FURNITURE の方や、東京にあるSTANDARD TRADEの方が職業訓練校に通っていたことを知り、職業訓練校に入った。

 

2009年、26歳で職業訓練校に入り、家具職人になる為のスタートを切った。

 

あれから約10年、色々な事があった。

 

今思うと、全ては繋がっているのかなと、ふと思う。

 

意味のない事はない、必ず何か意味がある、と色々な事がある度に自分に言い聞かせてきた。

 

苦しく、辛い時ほど。

 

 

 

「我以外皆我師」  吉川英治

 

 

※自分以外のものは皆自分の師匠である。心がけ次第で全てから何か学べる、という意味。

 

 

 

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