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2020/04/30

今を生きる

最近、父が亡くなったり、世界中で新型コロナウイルスにより、亡くなった方が増えている。

 

そんなニュースを目にして、自分は一体、何のために生きているのだろう?

 

と、ずっと考えていた。

 

答えはなかなか見えなかった。

 

そもそも、答えなんかあるのだろうか、とも思う。

 

同じ命あるものとして、動物や虫、植物は、生きる意味なんて考えていないだろう。

 

ただ、人間は考える事ができてしまう。

 

色々なモノ、コトに意味を求めてしまう。

 

 

今から100年後には、ほとんどの人がいなくなっている。

 

100年後であれば、自分の孫くらいは、自分の名前や顔を知っていてくれるとは思う。

 

ただ、200年後、300年後には、自分の子孫でさえ、自分の名前や顔なんて知らないだろう。

 

自分もなんとか、曾おじいちゃんの写真を見たことあるくらいだ。

 

200年前、300年前の先祖の名前も顔も分からない。

 

そう考えると自分の存在意義とは何だろうと、虚しく思ってしまう時がある。

 

 

 

歴史に名を残す人は、ほんの一握りだ。

 

ほとんどの人が将来、名前も顔も知られない「無名の人」になる。

 

自分もその一人だ。

 

ただ、ようやく自分の中で「生きる意味」をちょっとだけ見出せた。

 

 

今、自分達が生きている社会は、「無名の人」が作り上げてきた。

 

家も、服も、食べ物も、道も、乗り物も、道具も、ありとあらゆるものが、

 

歴史のその時々で、もっと使いやすくするには、もっと暮らしやすくするには、

 

もっと美味しくするには、と少しずつ改良しながら積み重ねてきたものだ。

 

皆、目の前の事を一生懸命に向き合って作り上げてきた。

 

 

 

世の中のほとんどの人が、歴史の中で「無名」になる。

 

しかし、一人一人が実際に生きていて、名前もあった。

 

そして自分も「今」を生きていて、名前もある。

 

 

自分にできること。

 

それは「今」を生きること。

 

「今」の目の前の課題を一生懸命やること。

 

そして「今」を楽しむこと。

 

人間は「過去」を振り返り、「未来」を夢見がちだ。

 

過去も未来も大事だとは思うが、「今」を大事にしようと思う。

 

 

今の自分にできること。

 

自分が大好きな「北欧家具」、そして「家具修理」を通して、

 

「今」の誰かの役に立つこと。

 

少しでも社会の役に立つこと。

 

「無名」の一人かもしれないが、それが「未来」に繋がることを信じながら。

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