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2020/12/23

改めて自己紹介④「家具リペアを生涯の仕事にする」

北欧ヴィンテージ家具屋で働いていた時期は、北欧家具との出会いと共に「家具リペア」を生涯の仕事にしよう、と決心した時でもありました。

 

理由は「とにかく楽しかった」からです。

 

お店に入荷した家具は、ほとんどが破損していたり、傷や染み、汚れがあり、そのままの状態では商品になりません。

 

同じデザインのものでも壊れ方が違い、それを一つ一つ、どういうやり方でリペアするのかを考えながら直していきます。

 

毎回のリペアが勉強であり、新しい発見の連続でそれがとても楽しいのです。

 

また、壊れていたものが直り、汚れていたものが綺麗になる、それがとても快感でもありました。

 

ふと思い返すと、子供の時に同じ感覚を味わった事があると思いました。

 

小学生の頃、母も仕事で家に居ないことがあり、洗濯物を畳んだり、食器の洗い物をするように言われていました。

 

正直、やるまではめんどくさいのですが、やり始めると何かのスイッチが入り、洋服の角や向きをしっかりと揃え、我ながらとても綺麗に畳んでいたと思います。

 

食器洗いもお皿やシンクの中が綺麗になっていくのがとても心地良く感じていました。

 

中学・高校時代ではサッカー部に所属していたのですが、1年生はボール磨きの仕事があります。

 

周りの友達はめんどくさがっていましたが、表向きは周りと合わせつつ、内心は汚れているボールが綺麗になっていくのがとても楽しかった、という記憶があります。

 

家具リペアもそれと一緒で綺麗になっていくのがとても楽しいのです。

 

 

 

また「自分に向いていた」ということもあります。


はじめは家具を作る家具職人になりたいと思い、訓練校で家具を作ることを学んでいましたが、正直、自分に向いているのかと疑問に思う時もありました。

 

アイデアを出して作る大変さ。

 

すでにある「良い家具」よりも良いものを作れるのか、という葛藤、疑問。

 

リペアの仕事を始めて、自分には作る仕事よりリペアの方が向いていると実感しました。

 

 

ただ、いくら「楽しい仕事」「向いている仕事」とはいえ大変なこともたくさんあります。

 

技術や知識は急に身に付く訳ではありません。

 

上手くいかない時は、悩み、失敗すればヘコみます。

 

何よりブルーカラーと言われる職人の仕事は収入は多くありません。

 

とにかくお金はありませんでした。

 

生活するためにはお金は必要です。

 

アルバイトということもあり、正直そのままここで働くのは厳しいと思い、入社して1年後、転職をしました。

 

 

つづく