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2020/12/31

改めて自己紹介⑧「移住」

大塚家具で5年程働いて迎えた2018年の1月。

 

その年の4月に次女が生まれることもあり、夫婦で今後どう暮らしていくかを話し合いました。

 

子育てをもっと自然豊かな所でしたい。

 

職人を志した時から持っている独立という夢を叶えたい。

 

ただ、独立するとしても貯金はそこまでない。

 

やっていけるのか?

 

このまま大塚家具にいた方が安定しているのではないか?

 

色々な葛藤がありました。

 

1番の問題は収入面でした。

 

そこでまず夫婦で出した結論は、自然が豊かな所で子育てはしたいという思いは変わらないので「移住するけどまずは就職しよう」ということでした。

 

移住先は妻の地元である愛媛県松山市を第一候補にし、家具修理の仕事を探しました。

 

しかし、愛媛で家具修理の求人は全くありません。

 

ずっとやってきた家具修理の仕事。

 

生涯の仕事と決めた家具修理の仕事は最低条件だったので、全く違う業種に転職することは考えていませんでした。

 

色々と検索している中で、たまたま見つけたのが香川県丸亀市にある北欧インテリアショップ「CONNECT」でした。

 

大好きな北欧家具を取り扱い、しかもちょうどヴィンテージ家具のリペアスタッフを募集している。

 

松山からはちょっと離れるけど、四国で家具修理の仕事、しかも北欧家具も取り扱っている所で働けるチャンスはなかなか無いと思い、応募して面接を受けることにしました。

 

面接の前日、仕事終わりに横浜駅から夜行バスに乗って高松へ向かいました。

 

約12時間のバスでの移動。

 

道中、色々なことを考えました。

 

35年間、生まれ育った東京を離れること。

 

病気もした両親のこと。

 

友達も知り合いもいない所でやっていけるのか。

 

そんなことを考えながら眠りにつきました。

 

翌朝、高松に到着し、そこから車を借りて丸亀にあるお店に向かいました。

 

今では大変お世話になっている社長さん、マネージャーさんと面接をし、北欧家具のことやインテリア業界のことなど色々なお話をさせていただきました。

 

とても素敵なお店でここで働いてみたい、と素直に思いました。

 

東京に戻った数日後、有難くも採用していただけるという連絡がありました。

 

妻も喜び、とても嬉しかったと同時にまた新たな葛藤が生まれました。

 

やっぱり独立したい、と。

 

年齢的な事、長女の小学校の問題、次女の出産。

 

色々なことを考えてタイミングは今なのではないか?

 

このタイミングを逃すとまた遅くなってしまうのではないか?

 

ただ、せっかく面接もして、採用してくださると仰ってるCONNECTさんに申し訳ない、という気持ち。

 

自分のエゴを通すのか、恩に応えるのか。

 

人生で1番と言っていいほどの大きな選択。

 

とても悩みました。

 

夜、長女が寝た後に妻とずっと話し合いました。

 

1週間ほどお時間をいただきCONNECTさんに出した答えは「独立」でした。

 

怒られても、けなされても、夢だった「独立」に挑戦したい、と思いました。

 

CONNECTの社長さんは、そんなわがままな自分を温かく応援してくださいました。

 

感謝してもしきれません。

 

こうして2018年1月から約1ヶ月、悩み、葛藤の日々でしたが、愛媛県松山市で独立する、と腹を決め、「夢」に挑戦することになりました。

 

そして2018年3月、出産を控えた妻と長女が先に松山へ移住し、遅れること8月に生まれ育った東京を離れ、自分も移住をしました。