修理事例
N01 背もたれ接着修理
日本のデザインスタジオnendoがデザインし、フリッツハンセンが製造、販売しているアームチェア「N01」。
背もたれとアーム部分の接着が緩み、隙間があいてしまい、再接着する修理です。
家具は作るのもそうですが、直すのも直線、直角であればあるほど修理はしやすいです。
曲線であればあるほど、機械や工具が入らなかったり、使えなくなることがあり、修理が難しくなります。
今回のN01の修理も、ちょっとした隙間なので、簡単に修理できると思われやすいですが、パーツを外す時間、取り付ける時間、工具を使って圧着する時間が想定よりも時間がかかってしまいました。
木工修理は、張替や塗装修理と違い、見た目が大きく変わることがありません。
元に戻って当たり前の修理なので、分かりにくい修理ではありますが、考えるのと実際にやるのとでは大きな差がある。
それを改めて実感した修理でした。
ロッキングチェア 座板割れ修理
座板の割れ修理と、アームの塗装補修の修理です。
ロッキングチェアやウィンザーチェアなど、板の座面が割れてしまった、というご相談もよくいただきます。
このような椅子の座面は、一枚の板ではなく、幅の狭い板を接着して座面を作っていることがほとんどです。
長年使っていると、接着剤の劣化や木の湿気や乾燥による収縮で割れてきてしまいます。
このような修理は、一度、古い接着剤を取り除き、接着面を平らにして、再度接着します。
ご予算や必要に応じて、座面の裏に木や鉄のプレートなどの補強材を入れる場合もあります。
今回は座板の修理とともに、アームの塗装が剥げてしまったので、塗装の補修も行いました。
塗り直しだとコストも高くなってしまうので、できる限りの下処理を行い、上塗り塗装で補修しました。
PP701 アーム割れ修理
ハンス.J.ウェグナーがデザインした 「 PP701チェア」の笠木(アーム)の割れ修理です。
状態としては悪い状況でしたが、大きく割れていたことにより、中までしっかり接着剤を入れることができ、接着効果を出すことができたと思います。
接着する修理は、「クランプ」と呼ばれる圧力をかけて締める道具を使用しなければ、接着の効果が薄まってしまいます。
曲線のアームは、そのままだとうまく締めることができない為、アームの形に合う治具を作り、十分に時間を置いて圧着をしました。
接着後は、どうしても接着箇所に段差が少し出てしまうので、アーム全体を研磨して形を整えました。
また、このような割れは、割れた跡が残ってしまうケースがあります。
今回は、接着した跡を塗装で隠し、木目を描いて、最後にウレタン塗装でコーティング、艶合わせをしました。
















