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2025/12/26
見果てぬ夢
高校時代、国語の先生が紹介してくれた詩が、今でも心に残っています。
小説「ドン・キホーテ」をもとにしたミュージカル「ラ・マンチャの男」の中で歌われる「見果てぬ夢」という歌です。
限りあるこの自分の命を何に使うか。
当時、この詩を読んだ時に考えさせられたことを覚えています。
「見果てぬ夢」
見果てぬ夢を夢み
かなわぬ敵と戦う
耐えがたき悲しみに耐え
勇者ですら怯(ひる)む場所へと向かう
糺(ただ)し難き不正を糺し
彼方より清く純潔なるものを愛する
両腕が萎え、
疲れても諦めず
届かぬ星を目指す
これぞ我が求めるもの
いかに望みは薄く
いかに遠くにあろうとも
あの星の後を追う
疑うこともなく、
休むこともなく
正義のために戦う
神の定めとあらば
地獄へ向かうことも厭(いと)いはせぬ
この栄光に満ちた探求に
忠実でありさえすれば
死の床に臥そうとも
わが心は乱れず、
安らかなりさすれば、
この世も良きものとなろう
蔑(さげす)まれ、
満身創痍となりながら
最後の勇気をふりしぼり
男が一人、
届かぬ星を目指したのだから
